FileMakerとkintoneの比較 FileMakerの優位性②
FileMakerの特徴1:日本語で自動化の処理が記述できる
結論:業務の自動化ができる
システムの導入の目的の一つに業務の効率化があります。FileMakerには、独自のスプリクトが搭載されており、スクリプトを使ってデータの入力や帳票の印刷処理などが自動化できます。
スクリプト(script)とは、日本語に訳すと『台本』です。エクセルで例えれば、マクロが感覚的には近いです。スクリプトに書いた台本の通り、FileMakerが自動処理を実行してくれます。
一方、kintoneで自動実行処理をする場合には、JavaScriptや外部プラグインを用います。ただし、一般ユーザーがJavaScriptを習得するのは難しく、JavaScriptを用いたカスタマイズは、お勧めはできません。エンドユーザーが自ら、業務の自動化を図りたい場合は、FileMakerの方が可用性が高いと考えます。
FileMakerのスクリプトの特徴は、日本語で記述できることです。通常スプリクト言語は、英語で記述することが一般的です。kintoneで使うJavascriptも英語でプログラミングします。
一般ユーザーが開発を進める場合に、英語でのプログラミングは、格段に難易度が高まります。その点、日本語で実行手順が記述できるFileMakerのスクリプトは、可読性が高く、プログラミングの経験のない方でも、トレーニングを受ければ十分に活用できるようになります。
なお、エンドユーザーがkintoneのカスタマイズをしたい場合には、Javascriptを用いるのでななく、gusuku Customine (グスク カスタマイン)などの外部連携サービスを用いることをお薦めします。
FileMakerの特徴2:自動化できる業務が多い
業務の自動化という観点でFileMakerとkintoneを比較すると、FileMakerの方が自動化できる業務の範疇が格段に多いです。FileMakerのは、日本語で記述しやすいスクリプトに加え、300を超えるデータ処理を行う関数があります。スクリプトと関数を組み合わせれば、アイデア次第で広範囲の業務を自動化できます。
一方、kintoneは標準機能で使える関数は10個程度でデータ処理に限界が生じやすいです。アプリアクションというレコードを自動作成する処理もありますが、高度な自動化を実現しようとすれば、gusuku Customine (グスク カスタマイン)など外部連携サービスが必要となります。
また、近年、業務の自動化の手段としてRPAが注目されています。しかし、RPAは実際に運用しようとすると、まだまだ安定性にかけます。それよりは、FileMakerにデータを取り込み、自動実行処理をした方が実用性が高いです。