KintoneとFileMakerの比較 Kintoneの優位性③

結論:kintoneはデータベース初心者向き

 kintoneの最大の特徴は、とにかく、分かりやすいことです。データベースの利用が初めての方でも理解しやすい仕組みです。実現できることは限定的ですが、標準機能で足りる場合には、kintoneの利用をお勧めしたいです。

 FileMakerは、かつて『ユーザーフレンドリーなデータベース』と言われていました。しかし、機能が増えた分だけ、できることが多くなり、難易度も高まりました。『ユーザーフレンドリーなデータベース』と言えば、今はkintoneを一番に推したいと思います。 

 ただし、kintoneは『あんなことがしたい』『こんなことがしたい』と発展性を求めた場合に、標準機能で実現できることは限られます。初心者には優しいデータベースですが、Javaスクリプトやプラグインの使い方の学習コストを考えるようになると、FileMakerの優位性が高まります。

kintoneの利点:できることが限られている

 

 逆説的ですが、kintoneで出来ることが限られているという点は、データベースを初めて使う方にとっては、利点でもあります。機能が豊富になると、覚えることが増え、学習コストが高まります。優れたトレーナーや指導役がいないと挫折する要因にもなります。

 はじめてkintoneを利用する場合、まずはライトプランから利用し始めることをお勧めします。標準機能を使いこなせるようになったあと、必要に応じてプラグインでの機能追加や外部サービスの連携ができるスタンダードプランへの移行を検討するとよいでしょう。

 もちろん、機能拡張が必要となった時点で、FileMakerにデータ移行するという手段もあります。

 なお、システムを上手く使うには、①システムそのものを使いやすくする工夫、②システムの運用面で工夫を重ねることが大切です。特にkintoneでは、標準機能では実現できないことが数多く存在するため、システムの運用面で工夫を重ねることがより重要になります。

kintoneの利点:ヘルプが分かりやすい

 

 kintoneの使いやすさを高めている要素にヘルプの分かりやすさがあります。サイボウズ社が作っているオンラインマニュアルは、画像付きで操作方法が分かりやすく解説されてます。

 初めてデータベースを使う方にとって、ヘルプが分かりやすいことは理解を助けるうえで重要な要素です。

 一方、FileMakerのヘルプは、機能のリファレンス(参考情報)が中心となっています。操作方法などの解説は詳しくありません。このため参考情報をもとに、機能を確認する検証作業が必要となってきます。FileMaker のような高機能なITツールを活用するには、この検証力は極めて重要な能力です。

 しかし、データベース構築に取り組む全てのユーザーが、高い検証力を持っているわけではありません。この点において、オンラインマニュアルが充実してるkintoneは、初めての方に優しいデータベースであると言えます。

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kintoneを学ぶ

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